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お知らせ

令和2年8月27日

海技研研究職員が日本マリンエンジニアリング学会から
ロイドレジスターマンソン賞を受賞

令和2年6月に、当所環境・動力系の新田主任研究員らが日本マリンエンジニアリング学会から平成31年度日本マリンエンジニアリング学会賞として「ロイドレジスターマンソン賞」を受賞しました。



◆ロイドレジスターマンソン賞
新田主任研究員らは、舶用リーンバーンガスエンジン(ガスエンジン)のメタンスリップの後処理対策技術としてパラジウム(Pd)メタン酸化触媒を用いた触媒反応器を設計するために、ガスエンジン排気中におけるPdメタン酸化触媒のメタン酸化性能評価を行いました。排気中の温度及びガス組成に対するメタン酸化反応速度を実験的に求め、反応速度解析を行った結果、Pdメタン酸化触媒の活性点量を維持することで高いメタン酸化性能が得られることを明らかにしました。さらに、これらの検討で得られた式を基に、実際のガスエンジンに設置する触媒反応器に搭載する触媒サイズの推定を行い、要求されるメタン酸化性能が得られる触媒サイズとエンジンサイズとの関係を明らかにしました。その一連の取り組みを論文としてまとめたところ、その内容が評価されました。

<受賞論文>
ロイドレジスターマンソン賞
著者:新田好古、市川泰久、平田宏一(以上、海上技術安全研究所)、山崎由大(東京大学)
論文:Study with Micro-reactor on Deactivation of Pd Methane Oxidation Catalyst for Marine Lean Burn Gas Engines
論文掲載刊行物:マリンエンジニアリング, 第54巻, 第5号, 2019, pp.99-105.

https://doi.org/10.5988/jime.54.765