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お知らせ

令和2年11月11日

実海域実船性能評価プロジェクト 第7回運営会議を開催
-船舶の実海域性能を正確に評価する方法(ものさし)を開発-

海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」の第7回運営会議を国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所において、令和2年9月30日に開催いたしました。

 本プロジェクトは、波や風のある船舶が実際に運航する海域の中での船舶の速力、燃費等の性能(実海域性能)を正確に評価する方法(ものさし)を開発することを目的としており、海運・造船・舶用工業関係の企業、関係諸機関など計25社の参加のもと、平成29年10月より開始しております。プロジェクトの概要は図1を参照してください。

図1 海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」の概要

図1 海事クラスター共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」の概要



 運営会議では、実船モニタリングデータ解析、実海域性能推定法・試験法、実海域性能評価方法について、研究成果の報告を行い、本プロジェクトで計画されていた研究の実施内容は本年9月で完了いたしました。
 3年間の研究開発を通して、設計段階で評価・比較できる「実海域性能の推定手法」と実海域での実船性能が評価・比較できる「実船モニタリング手法」を構築しました。また、世界中の船舶の性能を客観的に評価する「ものさし(ライフサイクル主機燃費)」に必要となるライフサイクル主機燃費指標計算プログラム(OCTARVIA)を開発しました。図2に開発したプログラムのトップ画面を示しております。

図2 ライフサイクル主機燃費指標計算プログラム(OCTARVIA)のトップ画面

図2 ライフサイクル主機燃費指標計算プログラム(OCTARVIA)
のトップ画面

 本研究成果を実船で活用することによって、様々な船舶の実海域性能向上の取り組みが可能となります。
 本プロジェクトの成果報告会を令和2年11月下旬にウェビナーにて開催する予定です。詳細な日程及び内容が決まりましたら、改めてご案内いたします。
 また、本プロジェクトの成果の活用や普及等に取り組む次期プロジェクトの立ち上げを計画しています。