SRI NEWS
「天然資源の開発利用に関する日米会議」(UJNR)海洋構造物専門部会(MFP)
第19回日米合同部会が、平成6年5月10日から23日までの期間、東京で開催され、
当所の北川弘光所長と米国商務省海洋大気庁(NOAA)のJoseph R. Vadus氏の両部
会長をはじめ、日本側68名、米国側17名の専門家が参加しました。
「天然資源の開発利用に関する日米会議」(UJNR)は、1964年に、日米閣僚レ
ベルの合意により、両国の協力活動を通じて天然資源の開発・保全を促進するこ
と等を目的に、設置されました。また、海洋構造物専門部会(MFP)は、その中の
最も活動が活発な専門部会の一つで、日米の専門家が一同に会して海洋・沿岸工
学、海洋資源開発技術、船舶・海上輸送技術等の研究に関する議論や情報交換を
行うため、ほぼ1年半毎に、両国のもちまわりで開催されています。 最初の2日
間の本会議では、ハワイ大学の J. Craven教授による基調講演「海洋における環
境面での持続可能な発展」に続いて、いろいろな海の利用、アセスメント、潜水
調査船などの海中技術及び環境保全等をテ-マとして、その手法や具体例につい
て、58編の論文が発表され、熱心な討論がありました。
本会議の終了後、つくば、東京、横浜、横須賀、神戸、大阪、和歌山および
京都の関連の研究所、研究センタ-、造船所、港湾施設、沿岸開発用地等を訪問
し、研究・開発等の実状を調査し、さらに、現地の研究者と意見交換を行いまし
た。
最終会議は、当研究所で行われ、本部会の成果を確認するとともに、今後の
活動方針を採択しました。次回は、来年9月にワシントンで本会議、その後アナ
ポリス、ニュ-オリンズ等の研究施設等へスタディーツア-を行う予定です。
なお、本会議は(財)-財団(笹川良一会長)の海外交流基金による協力を
得て開催されたものです。
UJNR/MFP米国側、Vadus部会長他 会議冒頭で挨拶する北川所長( 日本側部会長)