SRI NEWS
プロジェクト紹介 Project research 新形式メガフロートに関する研究 |
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横須賀沖に係留されていたメガフロートにおいて一昨年の防災拠点としての実験に続き、昨年は、航空機の離発着実験が行われました。また最近では、実証実験を終えたメガフロートが幾つかのブロックに分割され地方自治体等で利用されようとしていることが報道されるなど、大型の海洋構造物が注目されています。 ![]() |
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Q:どのような背景で研究されているのですか。 A:日本は、国土も狭く、その狭い土地もすでに高度に利用されています。このため、埋め立てなどにより新たな土地を作り出して利用しています。さらに新たに利用できる空間として海洋が注目されており、この海洋空間を有効に利用するための手段として、海洋構造物への期待が高まっているところです。メガフロート技術研究組合が実施している実証実験では、横須賀沖に係留されているメガフロートに実際の飛行機が離発着に成功するなど、その実現に向けた期待が、現実味を帯びて大きくなってきているところです。 ![]() |
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Q:船研ではどのような研究を実施しているのですか。 A:「セミサブメガフロート実用化のための基礎研究」と「エコフロート(波エネルギー吸収機構を備えた自然エネルギー利用型沖合メガフロ-ト)に関する基礎研究」の2つのテーマを大学やメガフロート技術研究組合などと共同で研究しています。 |
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図1 海洋構造物の形式と特徴 |
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Q:もう少し具体的に教えてください。「セミサブ・・・」の研究ではどのような研究をされていますか。 A:セミサブタイプの海洋構造物は 波の影響を受け難いんです。そのため、波浪の大きな海域にも設置可能な海洋構造物を作ることができます。 ![]() |
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写真2 模型を使った水槽実験の様子 |
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Q:「エコフロート・・・」では、どのようなことをされていますか。 A:海洋構造物の設置海域が広がるということは、波浪の大きな海域に出ていくとともに沿岸からの距離も遠くなります。そうすると、メガフロート上で生活していく上でのライフラインを陸上から引くことも大変なこととなります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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Q:将来的にはどのように利用されていくのでしょうか。 A:従来型のメガフロート、今日お話ししたセミサブタイプやエコフロート、また、自然の地形を利用するタイプなど様々なタイプのメガフロートが、現在研究されています。 ![]() |
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図2 新形式メガフロートの利用例 |