NMRI NEWS
えひめ丸引き揚げへの技術協力 構造強度部長 竹本 博安 |
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1.専門家ミッションの派遣 昨年2月9日、漁業練習船えひめ丸は米原潜Green Villeと衝突、沈没しました。日本政府は米海軍のえひめ丸引き揚げ検討に対する技術協力のために専門家ミッションを派遣し、私は国土交通省の要請により当所(当時:船舶技術研究所)から船体構造力学の専門家として参加しました。 同専門家ミッションはホノルルとワシントンD.C.において、米海軍サルベージ担当者と、えひめ丸の損傷状況、船体残存強度、引き揚げ方法等に関して技術的な協議を行いました。 米海軍は3月上旬、SMIT社との技術的検討結果に基づき、引き揚げが可能であるという結論を公表しました。 2.引き揚げ作業への専門家ミッションの派遣 8月初めに、えひめ丸を建造した造船所の設計担当者と私は、日本政府から米海軍のEhime-Maru Recovery Projectへ派遣され、えひめ丸の引き揚げまで約75日間、専門家として引き揚げ作業への技術協力に従事しました。 2-1 引き揚げ作業 引き揚げは船体が損傷していることを考慮して、船体の折損などを生じないように計画されましたが、荒天、機器の不調・破損、海底の視界不良等様々なトラブルに遭遇し、作業方法の変更を余儀なくされ、結果的には当初の予定から大幅に延び、えひめ丸は10月14日午後、ホノルル空港沖1.8kmの浅海域に無事着底しました。 2-2 専門家ミッションの仕事 我々は船上で構造強度関係の検討に参加し、ROVによる船体の損傷状況観察・解析、船体残存強度の推定、船尾(首)吊り上げ時の荷重推定、船首部強度の解析等行いました。これらの解析結果は引き揚げの各段階での方針決定にかなり貢献できたと考えています。 3.感想など 米海軍の会議に参加して、会議の進め方が違うことに気が付きました。まず、1)指揮官が司会を行うこと、2)質問は司会者が行うことが多く、司会者がその場で結論を出し必要な指示を出すこと、3)資料はほとんど配布しないこと等。軍隊組織に合った会議のやり方だと言う人もいます。非常に簡潔で効率が良い方法だと思いますが、英語が不得手な我々にとってはフォローするのが大変でした。 |
天然資源の有効利用に関する日米会議海洋構造物専門部会 (UJNR/MFP)第24回日米合同部会について |
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UJNR/MFPの第24回日米合同部会を平成13年11月4日から10日まで、ハワイ州ホノルルにて開催しました。(本会議:11/7,8 最終会議11/10 スタディーツアー11/5,9) 本合同部会には、米国におけるテロ事件の影響を受けながらも、日米から約60名のメンバーが参加し、海洋工学・資源開発部会、先進船舶技術部会、海洋構造物・浮体システム部会、環境科学技術部会の4つのセッションにおいて、日本側12件(自立型海中探査機による海底火山調査ほか)、米国側18件(船舶の大振幅動揺に対する青波による非線形影響ほか)の技術論文発表があり、活発な意見交換がなされました。 スタディーツアーでは、Pacific Marine社のMidfoil船への試乗や、太平洋気象海洋/台風情報 センター、ハワイ大学の深海艇研究施設、CO2海洋処理研究施設の見学、米国海軍による「えひめ丸」引き揚げについての貴重な講演がありました。 最終会議では今後の合同部会の運営等に関する意見交換を行い、日本側より次回の合同部会については2003年秋に日本での開催を、また、新たな日米研究協力技術分野として「マイクロバブルを用いた抵抗提言に関する研究」を提案しました。さらに、今後の合同部会の発展と活性化のためには、メンバー、特に民間企業からの参加者の拡大を図ることが重要であるとの意見が多く出されました。 |
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平成13年11月30日開催の海上技術安全研究所講演会報告 |
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独立行政法人となって第1回目の講演会(於:砂防会館)を開催し、多くの方々(236名)のご聴講を賜りましたことを感謝申し上げます。 本講演会は、当所の研究業務の全所的な発表・紹介を行うため企画したものであり、ご来場賜りました皆様方の十分な評価を頂くことができました。 今後とも皆様方から頂きました貴重な意見を十分に活かし、一層の努力を行って参る所存でございますので、よろしくお願い致します。 |
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海上技術安全研究所ロゴマークの決定について |
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ドメイン名の変更について
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当所のドメイン名を以下のように変更致しましたので修正等お願いします。 ホームページURL http://www.srimot.go.jp/ → http://www.nmri.go.jp/ メールアドレス ○○○@srimot.go.jp → ○○○@nmri.go.jp なお、以前のドメイン名srimot.go.jpは平成14年5月31日まで使用可能です。 |