NMRIニュース バックナンバー

NMRI NEWS

168<>2014/10/08<>数値水槽シンポで坂本研究員が論文賞<>
平成26年10月8日
独立行政法人 海上技術安全研究所


数値水槽シンポで坂本研究員が論文賞


 船舶流体力学に関する国際シンポジウム「数値水槽シンポジウム」(Numerical Towing Tank Symposium)で、当研究所流体設計系実海域性能研究グループの坂本信晶主任研究員が最優秀論文賞「Landrini Award」(ランドリーニ賞)を受賞しました。
 同シンポジウムは船舶流体力学に携わる研究者が参加しており、欧州の造船業界での認知度も高いことで知られています。毎年秋、欧州の研究機関持ち回りで開催されており、本年で17回目の開催となります。今年は9月28日~30日、チャルマース工科大学主催の元、スウェーデンのマーストランドで開催されました。
 大学・研究機関および船級などから参加があり、今回は35件の発表がありました。受賞の対象となった論文は、数値流体力学(CFD)を用いた船舶の操縦性能推定法について、従来の操縦運動数学モデルに頼らない計算手法を開発し、計算結果と実験値を比較することで、開発した手法の妥当性を検証したものです。
 Landrini Awardは2004年に創設されました。イタリア船舶試験水槽研究所(INSEAN)の研究者Landrini博士の名を後世に伝えるべく賞に名前を冠したもので、毎年1名に贈られます。

 写真は、左からDNV-GLのBertram教授、賞状を手にする坂本主任研究員、チャルマース工科大学のBensow教授。