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202<>2015/03/04<>「船舶の機関点検支援システム」、3月 25日に公開実験<>
平成 27年 3月 4日
独立行政法人 海上技術安全研究所


「船舶の機関点検支援システム」、3月 25日に公開実験
機関員の巡回点検時の負担を軽減


 当研究所は 3月 25日(水)、「船舶の機関点検支援システム」に関する研究の公開実験を行います。

 船舶の安全運航には、機関の健全性の確保が不可欠であり、巡回点検はその基礎となるものです。多くの小型内航船では巡回点検の記録は、高温・騒音・動揺といった過酷な条件下でメモされ、点検記録簿、機関日誌に転記されています。
 そこで、機関員の巡回点検を RFID(以下、 ICタグ)の活用などによって支援(特許出願済み)する「機関点検支援システム」を開発しています。
 特徴は以下のとおりです。

・ ICタグを点検場所に貼り付けることにより、点検場所の特定と、点検間違い・点検漏れを防止し、実際にその場所で点検したことを確認できます。
・ ICタグを入力装置に利用することにより、ハンズフリーの状態で巡回点検が可能です。
音声ガイダンスに従うだけで、巡回点検順序(シナリオ)に沿って漏れなく点検が可能です。
・音声ガイダンスは、初級者・中級者・上級者用を準備し、初級者用は丁寧なインストラクションを、上級者用は入力の効率を重視しています。
・タブレット PCを使用することにより、システムは安価で、既存船へも導入が容易です。
・転記作業が不要になるため作業負担が軽減し、転記ミスもなくなります。また、陸上の管理者側で、定期的に機関データを入手できることから、部品交換等の適切なタイミングや、故障・不具合時の迅速な対応等の支援が可能となります。

 本システムの評価・改良は、独立行政法人 航海訓練所、及び 新島物産株式会社の協力を得て、共同で実施いたしました。
 当日は、研究の背景、システムの概要に関する説明の後、実機関に移動して本システムを用いた巡回点検を、参加の皆さんに交代でご体験いただきます。

1.日時:平成 27年 3月 25日(水) 15:00~16:00(受付は 14:30から)
2.場所:(独)海上技術安全研究所  東京都三鷹市新川 6-38-1
    ※本館 1階会議室で説明後、実機関に移動して公開実験を行います。

お申込みを終了させていただきました。
お申込みありがとうございました。