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219<>2015/04/16<>海底資源調査用の水中ロボットの愛称を公募します<>
平成27年4月16日
国立研究開発法人 海上技術安全研究所


海底資源調査用の水中ロボットの愛称を公募します


 当研究所は、このたび戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代海洋資源調査技術」の一環として、新型の水中ロボット(AUV)を開発・製作いたしました。親しみのある名前をつけることによって、水中ロボットの海洋での活動に広く理解を深めてもらいたいと考え、愛称を募集します。応募要領は下記のとおりです。水中ロボットの概要は「愛称を募集するAUV」を参照してください。

【愛称を募集するAUV】
 このロボットは、ホバリング型AUV(Autonomous Underwater Vehicle)と呼ばれ、電池やコンピュータを内蔵し、ルートに従い自力で水中を航行することができます。深海底をゆっくり移動しながら、海底地形や資源の調査などを行います。
【募集期間】
平成27年4月17日(金曜)~平成27年5月7日(木曜)17:00
【選考方法】
当研究所職員で構成される選考委員会を設置し、ご応募いただいた中から、ふさわしいと考えられる愛称を複数選出し、その中から理事長が決定します。
【応募方法】
受付を終了させていただきました。ありがとうございました。
【発表】 平成27年5月中旬に当所ホームページにて発表いたします。
【記念品】
決定した愛称を応募していただいた方の中から抽選で1名様を命名者とさせていただき、 記念品を贈呈させていただきます。
【お問い合わせ先】  海上技術安全研究所 企画部広報係
      電話0422-41-3005 E-mail:info2@nmri.go.jp 

愛称を募集するAUV
 このAUVは海洋資源を調査するための水中で活動するロボットです。
 政府は、総合科学技術・イノベーション会議が自ら司令塔機能を発揮するとともに府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たし、科学技術イノベーションを実現するため、SIPを創設しました。
 本プログラムでは、社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力にとって重要な10課題が選定され、その中に「次世代海洋資源調査技術」が盛り込まれました。 
  次世代海洋資源調査技術の研究開発計画に、「AUV複数運用手法等の研究開発」(高効率小型システム)があり、海技研はこれを担当して、2014年からAUVの開発に取り組むことになりました。これは航行型AUVを複数、海中で運用して、海底を調査し、それらを洋上の中継器がコントロールするシステムです。航行型AUVは別途製作中です。
 さらに2014年夏、海洋資源調査に関して、起伏のある海底面に接近して画像データが採取できるAUVの開発がさらに必要となり、海技研で開発・製作することになりました。このAUVはホバリング型で、ヘリコプターがホバリングするように、浮遊しながら海底面の画像データを採取することができるロボットです。
 将来的には、海底を調査する航行型AUVが発見したポイントを、ホバリング型AUVが接近して調査する効率的なコンビネーションの運用も考えられています。

大きさ 長さ1.2×幅0.7×高さ0.7m
重さ(空中) 約200kg(大きなお相撲さんくらいの重さ)
潜れる深さ 最大2,000m(東京スカイツリーの3倍以上の深さ)
速さ 最大1.5knot(のんびりお散歩するくらいの速さ)
推進器 6個のモーターとプロペラで自在に動きます。
特徴 ・センサーから周囲の情報を知り、障害物を避けながら、計画航路を進みます。
   ・カメラで海底の写真を撮ります。
   ・ソナーで海底地形を調べます。
   ・海水の状態(温度・塩分濃度・濁度)を計測します。