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244<>2015/09/29<>田村研究統括主幹、日本郵船歴史博物館で講演<>
田村研究統括主幹、日本郵船歴史博物館で講演


 9月26日、田村兼吉研究統括主幹は横浜市にある日本郵船歴史博物館で「船舶の過去・現在・未来」と題する90分を超える講演を行いました。これは日本郵船130周年記念の特別展として企画されたもので、船舶に関してその歴史から最新の状況、そして将来の展望についての講演で、当所の出前講座として行われました。

 講演では、まず舟が世界で最も古い乗り物であること、古代の舟、人力船と帆船の時代のほか、フネを表す漢字(舟・艇・船・船舶)の違いなどを紹介しました。

 また、浮力と復原性、推進・運動性能、構造力学といった造船の基礎的な理論を用いてどのように船舶を設計してきたかを分かりやすく解説しました。

 このほか、コンテナ船やタンカーといった様々な船舶とその特徴、船種別による最新の話題の紹介、さらに、造船や海運といった船舶に関係する業界について、その現状と課題を。最後に、船舶の安全や環境を守るために実施されている施策や将来に向けての研究について、解説しました。

写真左:日本郵船歴史博物館がある横浜市の日本郵船のビル
写真右:講演する田村研究統括主幹