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255<>2015/11/09<>「振動水柱型浮体式波力発電装置」の実験を公開<>
「振動水柱型浮体式波力発電装置」の実験を公開


 国立研究開発法人海上技術安全研究所(海技研、理事長:茂里一紘)は11月26日に「振動水柱型浮体式波力発電装置」の実験を公開します。

 振動水柱型はOWC(Oscillating Water Column)とも言い、海面上を閉囲して上方に吸排気穴を設けた空気室を持ち、空気室内部の海面の上下動から生じる吸排気穴での空気流によって空気タービンを回転させる方式で、世界的に研究開発が進んでいます。

 この様なシステムの開発において水槽実験は欠かせませんが、実物を縮尺模型で模擬する際の特殊な物理法則を適切に考慮する必要があります。今回は、縮尺模型において空気タービンをオリフィス等で模擬する際の流体力学的特性の計測のための基礎的な部分実験、およびオリフィス等を装着した全体縮尺模型を用いた水槽実験の、それぞれの実験状況を同時に公開し、当方式の実験体系の全容をご覧に入れます。

 また、昨年度に行った2種類の可動物体型波力発電装置(同調制御による並進動揺型、屈曲動揺型)の水槽実験模型および説明パネルを併せて展示し、海技研が保有する波力発電実験技術体系を総覧して頂きます。

 海技研は、この様な実験や理論解析等を通じて、我が国での波力発電の実用化に向けて、安全性や発電性能を評価するほか、ガイドラインの作成を実施しています。

 当日は、これらの海技研の取組みを紹介し、それぞれの実験の目的や概要を説明した上で、実験を見て頂きます。

 なお、今回の実験は、国土交通省からの受託研究「潮流・海流等海洋エネルギー発電施設の安全対策のための調査研究」の一部として行っているものです。

  日時:平成27年11月26日(木) 14:00~16:00(受付は13:30から)
  場所:海上技術安全研究所 東京都三鷹市新川6-38-1
     本館1階会議室で説明した後、動揺試験水槽へ移動し公開実験を実施します。

  ※お申込みは終了いたしました※