NMRIニュース バックナンバー

NMRI NEWS

265<>2016/01/08<>「二軸荷重下の疲労亀裂」と「海流発電装置」の実験を公開<>
「二軸荷重下の疲労亀裂」と「海流発電装置」の実験を公開


 国立研究開発法人海上技術安全研究所(海技研、理事長:茂里一紘)は1月26日(火)に「二軸荷重条件下における疲労亀裂伝播特性」と「海流発電装置」の実験を公開します。

第1部 <二軸荷重下の疲労亀裂>(13:30~15:00)
 これまでの疲労寿命評価は、一軸荷重条件下での疲労亀裂伝播試験に基づいて行われてきました。実際には、船体各部に多軸応力が加わり、微少な複数表面亀裂の発生、合体・成長、単一表面亀裂、板厚貫通亀裂へと疲労亀裂は成長すると考えられます。
 本実験では、位相の異なる二軸荷重条件下でテストピースの疲労亀裂伝播試験を実施し、疲労亀裂の進展速度が異なることを見ることができます。
 実験を通して、船舶の各構造部位における荷重条件によって疲労亀裂の進展速度が大きく異なることを実証します。

第2部 <海流発電装置>(15:10~16:40)
 海技研では、浮体式洋上風力発電、波力発電、海流・潮流発電等の海洋再生可能エネルギー利用に関する研究を行っています。
 このたびは、水中浮遊式海流発電装置の安全性評価等の検討の目的で実施している実験を公開します。水平軸型・双発式の水中浮遊式海流発電施設の模型を水槽中で曳航し、実海域を想定した相対流速条件下で、正常な発電時および異常事態発生時に、この様な施設がどのような挙動をとるのか御覧頂きます。
 海技研は、この様な実験や理論解析等を通じて、我が国での海洋再生可能エネルギー利用の実用化に向けて、安全性や発電性能を評価するほか、ガイドラインの作成を実施しています。
 当日は、これらの海技研の取組みを紹介し、実験の目的や概要を説明した上で、実験を見て頂きます。また、関連する説明パネル等を併せて展示します。
 なお、今回の実験は、国土交通省からの受託研究「潮流・海流等海洋エネルギー発電施設の安全対策のための調査研究」の一部として行っているものです。

日時:平成28年1月26日(火)
  第1部 <二軸荷重下の疲労亀裂> 13:30~15:00(受付は13:00から)
  第2部 <海流発電装置> 15:10~16:40(受付は14:40から)
場所:海上技術安全研究所 東京都三鷹市新川6-38-1
   本館1階会議室で説明した後、それぞれの試験場へ移動し公開実験を実施します。

 ※お申し込みは終了致しました※

  二重荷重試験の様子