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272<>2016/02/15<>「ほばりん」、熱水地帯の海底調査試験に成功<>
小型ホバリング型自律型無人探査機(AUV)「ほばりん」
熱水地帯での海底調査試験に成功


 海上技術安全研究所は、伊豆大島南方にある熱水地帯「大室ダシ」(水深200m~2000m)で、小型のホバリング型水中ロボット(AUV)「ほばりん」による全自動海底調査試験に成功しました。予め設定した海底からの高さ(5m)、ウエイポイント(緯度・経度)などに従い、200mの測線6本を自律的に移動しながら撮影画像をはじめ各種のデータを取得しました。小型水中ロボットによる今回の試験成功により、わが国の海底調査産業の観測技術の向上や、今後の海底鉱物資源調査の加速が期待できます。
 「ほばりん」は、単体試験だけでなく他の水中ロボットとともに、海底熱水鉱床の調査などに投入する予定です。さらに現在開発中の小型航行型水中ロボットについても、熱水鉱床の調査などへの投入準備を進めています。

※詳細はこちらの別紙PDFをご参照ください。

 調査試験成功では東京都港区のSIP連絡室で2月15日、田村兼吉・研究企画調整主幹が記者会見で詳細を説明しました。記者会見には新聞6紙から7名の記者が参加しました。

   記者会見の様子