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280<>2016/03/15<>模型船による実船実海域性能の直接評価実験を公開(結果)<>
模型船による実船実海域性能の直接評価実験を公開(結果)


 国立研究開発法人海上技術安全研究所(海技研、理事長:茂里一紘)は3月10日、実海域再現水槽で「風荷重模擬装置と補助推力装置を備えた模型船による実船の実海域性能評価」の実験を公開しました。海運、造船など、海事産業から43名の方が参加しました。

 風荷重模擬装置と補助推力装置、新制御手法によって実海域を模擬した環境下での実船相似の船の動きを模型船で実現した実験です。実験に先立ち、流体性能評価系の上野道雄・運動性能研究グループ長が、実験に使用する実海域再現水槽、模型船のほか、風荷重模擬装置、補助推力装置などを解説しました。

 実験は、模型船は実船の縮尺110分の1のタンカー模型を使って、風があり波がない状態での旋回、さらに実船が有義波高7m、平均風速22m/秒下で運航していることを想定した実海域環境下の性能試験を実施しました。補助推力などの装置と新制御法によって実船相似の動きをする模型船で実船の性能を評価できることを紹介しました。