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281<>2016/03/22<>高機能型EM-BIRDの国内初飛行に成功<>
高機能型EM-BIRDの国内初飛行に成功


 国立研究開発法人海上技術安全研究所(海技研:理事長 茂里 一紘)は平成28年3月3日、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC:理事長 黒木啓介)の委託を受けて開発された高機能型EM-BIRDについて、北海道サロマ湖及びオホーツク海沿岸において初飛行に成功しました。

 高機能型EM-BIRDは、JOGMECの技術ソリューション事業「氷海開発を支援するための高精度氷況観測技術の開発」の一環として、世界で初めて開発されました。これは、ヘリコプターから吊り下げて海氷上を飛行して海氷の厚さ、積雪の深さ及び表面の形状を高精度に観測でき、本邦企業による北極域における石油天然ガスの探鉱・開発に必要不可欠な氷況情報を提供可能とするものです。

 本事業はJOGMECからの委託により、次の機関が実施しています。
 ・海上技術安全研究所
 ・北日本港湾コンサルタント株式会社(代表取締役 上原 泰正)
 ・国立大学法人東京大学(総長 五神 真)
 ・国立大学法人北見工業大学(学長 髙橋 信夫)
 ・学校法人日本大学(理事長 田中 英壽)

 本飛行は海技研、北見工業大学、日本大学及び北日本港湾コンサルタントが担当し、この中で高機能型EM?BIRDの精度検証に必要なデータが取得されました。海技研からは流体設計系の松沢主任研究員と海洋開発系の長谷川研究員が参加しました。また、ヘリコプターの運用は朝日航洋株式会社(代表取締役社長 立野 良太郎)が担当しました。

 実施にあたってご協力頂いた北見市常呂総合支所、株式会社西村組、サロマ湖養殖漁業協同組合、常呂漁業協同組合、佐呂間漁業協同組合、湧別漁業協同組合の関係者皆様に深く感謝致します。

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