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297<>2016/05/26<>間島物流研究グループ長が計測自動制御学会から論文賞受賞<>
間島物流研究グループ長が計測自動制御学会から論文賞受賞


 当所運航・物流系の間島物流研究グループ長は、電気通信大学、東京海洋大学、Socio Tech Dataを共著として発表した論文で、計測自動制御学会 システム・情報部門から2015年度部門論文賞を受賞しました。路線網の自動生成手法に関する独創的な研究が評価されました。

<受賞論文>
講演論文名:Characteristic of Passenger's Route Selection and Generation of Public Transport Network
著者:海上技術安全研究所 間島 隆博
電気通信大学 高玉圭樹
東京海洋大学 渡部大輔、SocioTechData 勝原光次郎

研究内容:
 路線網の構築問題に対して、1つの路線を1つのエージェントに見立てたMAS(マルチエージェントシステム)を応用し、各路線エージェントが進化過程で経路を修正しつつ、路線網の利用者を奪い合うことで、路線網全体の最適化が促されるという独創的な手法を提案した。その有効性は、ベンチマーク問題に対する他手法との比較により、最良の路線網が出力できていることで確認できた。
また、首都圏のセンサスデータを用い、実在する路線網利用者の経路選択傾向を把握し、この傾向を路線エージェントの経路修正過程に組み込むことで、速やかな最適化やその度合いが向上することを示した。