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325<>2016/11/15<>大和理事長が基調講演 香川県地域経済牽引産業高度化促進シンポジウム開催 <>
大和理事長が基調講演
香川県地域経済牽引産業高度化促進シンポジウム開催

 香川県は11月7日、県内造船・舶用企業、大学などの教育機関、自治体関係者約110人の出席のもと、造船産業の更なる発展をテーマとした「香川県地域経済牽引産業高度化促進シンポジウム」を開催しました。
 シンポジウムでは、海上・港湾・航空技術研究所(うみそら研)の大和裕幸理事長により、「四国の船舶産業の向かうべき方向について」と題し基調講演が行われるとともに、パネルディスカッションが行われました。

 基調講演で大和理事長は、日本の建造量の約3割のシェアを有する四国の造船産業発展のためには、産学官が連携し、研究開発力向上、生産性向上、及び造船人材の確保・育成への取り組みが急務であり、そのためには希少糖プロジェクトのような地域発のイノベーション創出の成功事例が参考になると指摘しました。

 パネルディスカッションでは、大和理事長がコーディネーターを務め、四国ドックの宗田勝社長、マキタの槙田實会長、今治造船の藤田均常務取締役、国土交通省海事局の宮武宜史船舶産業課課長、香川大学の石原秀則准教授、香川県商工労働部の佃昭参事の6名のパネラーが「造船産業の高度化を促進する産学官の連携体制にあり方について」それぞれの立場から意見交換を行いました。
 人口減少が進む香川県では、造船・舶用企業と地元教育機関が連携を強化し、魅力ある産業としてのPRや女性の活躍できる環境の整備、長期のインターンシップ制度の導入や人材交流の拠点作りなど、造船人材育成への取り組みが特に重要であるなどの発言がありました。