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327<>2016/12/13<>三鷹市公会堂で100周年記念講演会開催<>
三鷹市公会堂で100周年記念講演会開催


 海上技術安全研究所は、その前身である逓信省管船局船用品検査所が大正5年(1916年)7月に発足し、今年100周年を迎えました。これを記念して12月2日、三鷹市公会堂で「100年を振り返り、そして未来へ」と題して記念講演会、海上技術安全研究所で祝賀会を開催しました。
 
 大谷雅実所長の開会挨拶の後、永松健次国土交通省海事局次長殿、清原慶子三鷹市長殿のご挨拶をいただきました。続いて海技研OBの親睦会「研友会」の会長でもある、北川弘光元運輸省船舶技術研究所長、そして中西堯二元独立行政法人海上技術安全研究所理事長(海技研初代理事長)に、船舶技術研究所や独立行政法人となった海上技術安全研究所の研究、経営課題や注力されたことなどを披露していただきました。

 討論の部においてまず、基調講演として大和裕幸国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所(うみそら研)理事長が100年を振り返るとともに、海技研、うみそら研の将来像、目指すべき方向について述べました。大和理事長は、「海事クラスターの拠点、三鷹オープンイノベーションリサーチパークへの展開を進めたい」との抱負を話しました。 

 つづいてパネルディスカッションでは、大和理事長がコーディネータを務め、今後の当研究所が進むべき方向性について議論していただきました。パネリストは、海野光行日本財団常務理事、太田垣由夫ジャパンマリンユナイテッド副社長、川越美一商船三井常務執行役員、高木健東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、田淵一浩国土交通省海洋・環境政策課長、森本繁ヤンマー専務取締役の各氏です。
 パネリストの皆様からは、海技研に対し研究の実行力の強化、産学官のプラットフォーム機能の構築、そして人材育成や情報発信についての期待が寄せられました。

 このほか、国際海事機関の林基澤(イム・ギテク)事務局長がビデオレターで海技研100周年の祝福メッセージを届けられました。

【講演】
「船舶技術研究所38年の歴史を振り返って」
   北川弘光

「国立研究所から独立行政法人へ」
   中西堯二

【基調講演】
「100年を振り返り、そして未来へ」
   大和裕幸

【パネルディスカッション】
「日本財団における取り組みについて~海への好奇心を持ち、行動を起こすムーブメント」
   海野光行

「海技研100周年に寄せて」
   太田垣由夫

「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP プロジェクト~」
   川越美一

「海洋開発のための協創プラットフォームの提案」
   高木 健

「海事局の技術政策について」
   田淵一浩

「海上技術安全研究所に期待すること」
   森本 繁

【ビデオレター】
Youtube動画
   林基澤

(写真左)清原慶子 三鷹市長
(写真中)パネルディスカッション
(写真右)祝賀パーティー