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330<>2016/12/22<>船舶事故防止スマートフォンアプリを使った海上実験を実施<>
船舶事故防止スマートフォンアプリを使った海上実験を実施

 海上安全技術研究所は、12月14日から16日に「船舶事故防止スマートフォンアプリを使った海上実験」を実施しました。
 我が国の周辺では、毎年2,000隻以上の船舶事故が発生しており、そのうち7割以上を小型船舶の事故が占めています。
 国土交通省では、小型船舶の事故を未然に防止することを目的として、他船の接近や自船の危険海域への接近を警告する機能等を持つスマートフォンアプリの普及を図ることとしており、スマートフォンアプリに推奨される要件のガイドライン作成を検討しています。

 弊所は、そのための調査を国土交通省からの請負研究「船舶衝突事故防止のための基礎調査」として実施しており、12月15日には当該ガイドラインを検討している「スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会」の委員や関係者等へ公開し、31名が参加しました。同日の海上実験では、弊所の田村研究統括監が実験概要を説明した後、東京海洋大学の調査・研究船「やよい」と日本小型船舶検査機構の業務用艇「FAIR WIND Ⅱ」の2隻を使用し、スマートフォンアプリにて、①表示機能確認(航行中の自船及び他船の位置表示)、②接近警報検証(接近した2隻への警告発報)を実施しました。