371<>2017/06/06<>バリシップ2017に出展、盛況裡に終了<>
バリシップ2017に出展、盛況裡に終了
当研究所は、愛媛県今治市で開催された国際海事展「バリシップ2017」(5月25日~27日)に参加し、体感型展示やセミナーを通じて研究成果をPRしました。
■特別セミナー
初日の5月25日は、特別セミナー会場で海技研セミナーを実施しました。冒頭、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 理事長 大和裕幸より「海事クラスターによる共同研究開発システムの試み」と題した講演の後、これに関連する3つの具体的な共同研究プロジェクトの講演を行いました。多くの方に聴講していただき会場は満席の状態で、講演終了後は多数の方より講演者への質問等があり、活発な意見交換を行うとともに講演内容への関心の高さを伺うことができました。
講演資料(PDF)
・「海事クラスターによる共同研究開発システムの試み」 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 理事長 大和裕幸
・「実海域性能向上に向けて」 海上技術安全研究所 実海域性能研究グループ長 辻本勝
・「GBS(ゴールベーススタンダード)の取り組みについて」 日本海事協会 開発本部長 有馬俊朗 (前海上技術安全研究所 構造安全評価系長)
・「自律船への取り組みについて」 海上技術安全研究所 運航・物流系長 福戸淳司
■展示ブース
当研究所では展示ブースを2カ所出展し、どちらも多くの方に訪問していただきました。海技研ブースでは、船舶用燃料電池システムの動く模型やAUVの実験中の動画に多くの方が関心を寄せ、熱心に説明を聞いて頂きました。海技研と日本中小型造船工業会の共同ブースでは、小型船舶用操船シミュレータでの操船体験、ぎょう鉄作業支援システムでの拡張現実(AR)体験及び船内騒音予測システムでの音源探査のデモ体験と、体験を通じて多くの方に研究内容を理解していただきました。27日(土)の一般公開時には、操船体験等は行列が出来る程の人気でした。また、バリシップをご視察に来られた羽尾一郎国土交通省海事局長が当研究所の展示ブースをご視察され、当研究所の研究員の説明に熱心に耳を傾けるとともに、精力的にご質問されていました。
■水中ロボット「ほばりん」紙芝居
さらに、最終日の27日には、紙芝居師なっちゃんによる水中ロボット「ほばりん」( 当研究所で開発した海底資源を探索するホバリング型ロボット)の紙芝居の公演を開催し、ほばりんが深海へ潜航し活躍する様子を子供たちに分かり易く物語にしたもので、多くの子供たちに楽しみながら研究内容を知っていただきました。
バリシップ主催者の発表によると、出展者数は347社(国内268、海外18カ国・79)で、来場者数は3日間合計で16,062名でした。27日は一般にも開放され、多くの方が来場し、最新の製品や技術を興味深そうに見学していました。
特別セミナー風景 講演する大和理事長
ご視察中の羽尾海事局長(中央) 海技研ブース
日本中小型造船工業会共同ブース 水中ロボット「ほばりん」紙芝居