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400<>2017/12/08<>東京大学五神総長ほか大学幹部が海技研を訪問<>
東京大学五神総長ほか大学幹部が海技研を訪問


 12月4日(月) 、国立大学法人東京大学の五神真総長ほか、教育、研究、財務等各分野を担当する石井洋二郎、小関敏彦、松木則夫理事・副学長ら東大関係者一行が、海技研に来所されました。海技研を束ねる海上・港湾・航空技術研究所(うみそら研)からは、大和理事長ほか3名の理事が対応をいたしました。一行は到着後、うみそら研に所属する3研究所の説明を受けた後、海技研の操船リスクシミュレータ、AUV(自律型無人潜水機)、および実海域再現水槽を視察されました。

 最初の視察先の操船リスクシミュレータでは、実際に発生したヒューマンエラーによる船舶の衝突事故を再現し、福戸海洋リスク評価系長がその事故原因を説明いたしました。分析結果について、どのように活用されているのかなど、より具体的な質問がありました。
 次に一行は、AUVの実機を視察され、金AUV開発研究グループ長が説明いたしました。金グループ長は、深海にある熱水鉱床の調査を行うことを目的とした小型AUVシステムやこれに関連した要素技術の研究開発状況について、映像や実機を交えて紹介いたしました。AUVの通信方法や距離、測位等など詳細な質問もあり、AUVに対する関心の高さが伺えました。
 続いて一行は実海域再現水槽を視察されました。黒田主任研究員が「波を自在にコントロールする」造波技術を説明し、実際の海域を再現した波や「波」の文字造波のデモンストレーションに感嘆された様子でした。
 施設見学後の意見交換では、研究所が立地している地元であり、東京大学経営協議会の委員でもある東京都三鷹市の清原慶子市長も陪席され、「開かれた研究所としての活動を高く評価しており三鷹市としてもさらにバックアップしていきたい」とのご意見、また五神真総長からは「我が国のイノベーションプロセスにおけるうみそら研が果たす役割を認識した」とのご意見を賜りました。


本館前で記念撮影
本館前で記念撮影

操船リスクシミュレータ1 操船リスクシミュレータ2
操船リスクシミュレータ

AUV1 AUV2
AUV

実海域再現水槽 実海域再現水槽
実海域再現水槽

視察終了後の意見交換
視察終了後の意見交換