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外航海運から排出される温室効果ガス(GHG)の削減のため、海洋汚染防止(MARPOL)条約の一部改正として、波や風のない静穏な状態での燃費性能を対象としたEEDI(エネルギー効率設計指標)規制が2013年1月に発効しています。EEDI規制では、海上試運転(速力試験)から求められる平水中速力が必要となります。速力試験時の外乱影響の修正法として、EEDI検査・認証ガイドラインに、ITTC推奨手法(2017年版)もしくは国際標準ISO15016(2015年版)に基づき解析を行うことが定められており、外乱の一つである波浪中抵抗増加をNMRI法により算定することが認められています。
この度、海上技術安全研究所は、NMRI法プログラム“VESTA-ST”を開発し、波浪中抵抗増加をNMRI法により算定するツールとして適切なプログラムであることについて、一般財団法人日本海事協会(会長 冨士原康一、東京都千代田区)からプログラム認証を取得(3月1日付)しました。“VESTA-ST”の計算結果は、日本海事協会の速力試験解析ソフトPrimeShip GREEN/ProSTA ver. ITTCへの入力に対応しています。
NMRI法の全波向への適用は、2017年のITTC推奨手法の改正以降認められており、NMRI法プログラム”VESTA-ST”の利用により、省エネ船の平水中性能がより高精度に評価できるようになります。
プログラムの利用希望者は海上技術安全研究所のホームページ(以下)より申請可能です。
URL:https://www.nmri.go.jp/study/research_organization/fluid/vesta/st-appli.html
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