プレスリリース

PRESS RELEASES

令和4年7月14日
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所

自動離着桟アルゴリズム検証のための自由航走試験法による模型実験をオンラインで公開

 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部昭則)は、令和4年8月9日(火)に、自動運航船に関する技術開発の一環として、自動離着桟アルゴリズムの検証に有用な自由航走模型試験法と、そのための試験システム及びデモンストレーションをオンラインで公開します。

 海上技術安全研究所ではこれまで、自動運航船を実現するための研究開発として、自動運航船の安全性評価手法、自動着桟アルゴリズムの実証、避航操船システムの開発、遠隔監視・遠隔操船システムの開発、等の技術開発を行っています。関連技術の中で自動離着桟は、推進力及び舵効きが低い状況における操縦が求められることから、難易度が高い技術とされています。このため、自動離着桟アルゴリズム及びシステムを実船で安全に実証するためには、数値計算や模型試験によって事前に検証をしておくことが重要です。

 そこで当所では、船舶の低速時操縦運動を予測できる計算手法、並びに自動離着桟アルゴリズムを検証するための模型試験技術に関する研究開発に取り組んでいます。

 今回、これら研究開発の成果の一つである、自動離着桟アルゴリズムの検証に有用な自由航走模型試験の手法と、そのための模型試験システム及びこれらによる実際の模型試験の様子をオンラインで紹介します。紹介内容は、
 ○ 模型実験で適用する自動着桟アルゴリズム
 ○ 実船の低速操縦運動を模型船で再現するための模型船アクチュエータの制御手法
 ○ 実海域再現水槽における自由航走試験システム
 ○ 風荷重模擬装置を利用した強風下を想定した検証
 を予定しており、これらを実際の模型試験の様子を交えながら説明します。最後には参加された皆様との質疑応答も行います。

 ご興味のある皆様のご参加をお待ちしております。

  1. 日  時:令和8月9日(火)14:30~15:30
  2. 開催方法:オンライン開催
  3. お申込み方法:参加ご希望の方は下記URLより、事前の登録をお願いいたします。
    <事前登録サイト>
    https://zoom.us/webinar/register/WN_pZqG8rcOS0mYwvqPzl8qGQ

図1 自由航走する模型船
図1 自由航走する模型船
図2 模型船アクチュエータ リアルタイム制御システムのイメージ
図2 模型船アクチュエータ リアルタイム制御システムのイメージ

<問い合わせ先>
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 企画部広報係
Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3258
E-mail:info2@m.mpat.go.jp
URL:https://www.nmri.go.jp/


リリース文はこちら   プレスリリース