プレスリリース

PRESS RELEASES

令和7年6月9日
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所

「400m水槽においてIRISを使った模型船の波浪中試験を公開」
—統合水槽試験システム(IRIS)による自動計測—

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 平田宏一)は6月26日、400m水槽において統合水槽試験システム(IRIS)を使った模型船の波浪中試験を公開いたします。 当該公開試験へのご参加を、一般の方を対象に募集します。

 海上技術安全研究所は、水槽試験データ、数値計算、実船データを船舶性能統合データベースとして統合し、相互連携した解析を行うことで、信頼性が高く、より高精度な運航、船型設計を実現するシステムの開発を行っています。このシステムで重要となる水槽試験のデジタル化(ロボット水槽)を実現するため、新たに統合水槽試験システム(以下、IRIS:Integrated highly Repeatable and Intelligent System for tank tests)を構築しましたので、これを使用した水槽試験を公開いたします。

 IRISはあらかじめ設定したシーケンスに従い、曳引車の動作(発進、走行、停止)、設備・装置の動作、データ計測、データ解析の一連の作業を自動で行うものです。手動操作がないため、計測精度の向上につながります。また、計測者の負荷を軽減することで、計測中の流体現象の観察や計測データの把握に注力できるようになります。

 今回は、400m水槽曳引車に乗車していただき、整備した統合水槽試験システム(IRIS400)を使用した計測をご覧いただけます。トリミングタンク*にて試験準備を終えた後、IRIS400をスタートすることで、自動でトリミングタンクのゲート昇降、消波板の昇降、曳引車の試験開始位置への自動移動、水槽内に設置されている造波機・消波板などの動作、曳引車の自動走行、自動計測を実現します。

*トリミングタンクは模型船の喫水や重心を調整するためのもので、水槽端部に設置しています。

400m水槽

IRIS400画面

なお、写真撮影は可能ですが、職員の指示に従ってください。
参加ご希望の方は、下記リンクからの参加登録をお願いいたします。

※定員に達しましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。

1. 日時 : 令和7年6月26日(木)10時~11時(9時45分より受付)
2. 場所 : 東京都三鷹市新川6-38-1
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所
400m水槽(集合:400m水槽準備場(正門にてご案内します))
3. 参加費 : 無料
4. お申込み期間 : 令和7年6月9日(月)~令和7年6月20日(金)17時
※定員に達した場合は締め切らせていただきます。
5. 対象者 : 一般の方
※中学生以下の方のみではご参加いただけません。
※試験設備ですのでヒール靴ではご参加いただけません。

<問い合わせ先>
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 企画部広報係
Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3258
E-mail:info2@m.mpat.go.jp
URL:https://www.nmri.go.jp/

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