海水摩擦抵抗を低減する船舶用塗料の
基礎技術の研究開発(アーカイブ)

NEDO THEMA

 本研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のエネルギー使用合理化技術戦略的開発の委託研究として実施しいている。本研究の目的は、船体表面の摩擦抵抗を低減する塗料の基礎技術として、塗膜からのポリマー溶出機構を利用した抵抗低減技術を開発することにあります。そのために、1.海水と塗膜表面の間に生じる摩擦抵抗の精密な計測手法及び模型船による評価手法の開発、2.摩擦抵抗発現メカニズムの数値流体力学による検討、3.抵抗低減効果の高いポリマーの探索、4.塗膜からポリマーを溶出させる機構の開発等を実施しています。実施にあたり、塗膜表面で生じる海水摩擦抵抗の評価やその低減機構を流体力学的なアプローチで研究するとともに、ポリマー種の選定や塗膜への配合方法、溶出物質の同定等の物質科学的アプローチを融合させた研究体制を構築するために、中国塗料(株)、東京理科大学及び東京農工大学と連携して研究開発を実施しています。