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令和元年9月25日

国際海上固体ばら積み貨物コードに係る国際ワークショップを開催

 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 宇都正太郎)はロンドンの国際海事機関(IMO)本部において、貨物運送(CCC)小委員会第6回会合(CCC6)開催期間中の9月12日に、国土交通省海事局及び中国交通運輸部海事局の共催により、固体ばら積み貨物の安全な荷役と運送に係るモデルコースの海事関係者への普及促進を目的とするワークショップを開催しました。

 国際海上固体ばら積み貨物(IMSBC)コードは、国際運送する固体ばら積み貨物の詳細な情報を船長に提出することを荷送人に義務付けるともに、貨物の個別運送要件を規定する規則です。国際海事機関(IMO)貨物運送(CCC)小委員会は、2018年9月に開催された第5回の会合(CCC 5)においてIMSBCコードの着実な履行に向けて「固体ばら積み貨物の安全な荷役と運送に係るモデルコース」を作成することに合意しました。モデルコースの案は中国が作成し、当所太田国際連携センター長はモデルコースのレビューグループのコーディネータを務め、モデルコース案の作成に貢献してきました。


 当所は、国土交通省海事局及び中国交通運輸部海事局との共催で、CCC小委員会の第6回会合(CCC 6)の期間中である9月12日に、IMOにおいて、このモデルコースの海事関係者への普及促進を目的とするワークショップを開催しました。このワークショップには、25の国及び機関から約60名の参加がありました。ワークショップでは、中国大連海事大学よりモデルコースの具体的内容について、ボルチック国際海運協議会(BIMCO)よりIMSBCコード実施上の問題点についての講演があり、当所太田センター長はIMSBCコードの概要と将来議論すべきテーマについて講演し、モデルコースの普及促進の重要性を海事関係者と共有しました。


 モデルコースは、CCC 6において審議され、太田センター長を議長とする起草部会(Drafting group)で仕上げがなされた後、承認されました。

国際ワークショップの様子

国際ワークショップの様子

太田センター長の講演

太田センター長の講演