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令和3年11月26日

 日本マリンエンジニアリング学会にて
海洋先端技術系今里上席研究員らが「技術賞」、
海洋リスク評価系工藤主任研究員が「奨励賞」を受賞

 令和3年9月に、海洋先端技術系今里上席研究員他4名が公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会「技術賞」を、海洋リスク評価系工藤主任研究員が同会「奨励賞」を受賞しました。なお、表彰式は、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
◆技術賞

・技術賞とは

 優秀な論文、技術資料等が対象で、連名での授賞も可能です。


・受賞内容

 内閣府から立ち上げられた戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、海底熱水鉱床を主とする海底鉱物資源を効率よく調査するシステムおよび関連開発技術が研究開発の目標として挙げられています。その中でAUV(自律型無人潜水機)は、海底調査を実行する中核のプラットフォームとして位置づけられています。海上技術安全研究所では、AUV複数運用手法等の研究開発をテーマに本計画に参画し、AUV(航行型およびホバリング型)、洋上中継器の開発等を行っています。
 今回日本マリンエンジニアリング学会誌へ投稿し、技術賞を受賞した技術資料「深海調査に向けた小型軽量航行型AUVの開発」では、小型で軽量なAUVシステムの実現に向けて、最新開発した航行型AUV(NMRI航行型AUV4号機)を紹介し、仕様(3.9m[全長]×0.65m[胴径]、約545kg[空中重量]、約3.5~6.5ノット[速力]、2,000m[最大潜航深度]など)と、試運転における運用および潜航試験の結果等について述べています。

図 航行型AUV4号機(主な搭載機器等と搭載位置を記載)
図 航行型AUV4号機(主な搭載機器等と搭載位置を記載)

・受賞者

今里 元信(海上技術安全研究所 海洋先端技術系)
金 岡秀(海上技術安全研究所 海洋先端技術系)
佐藤 匠(海上技術安全研究所 海洋先端技術系)
大薮 祐司(ドミナント・プラス・ワン)
伊藤 譲(株式会社海洋工学研究所)

写真 賞状
写真 賞状
◆奨励賞

・奨励賞とは

優秀な論文、技術資料等で、当該年12月末日において年齢40歳未満の個人を対象に贈られるものです。


・受賞内容

 海洋リスク評価系工藤潤一主任研究員が、日本マリンエンジニアリング学会誌へ投稿した技術資料「海難情報を用いたLPG運搬船の人命損失リスク」にて、奨励賞を受賞しました。なお、同系柚井智洋主任研究員との共著です。
 本報告では、世界のエネルギー消費の増加に伴い、世界のLPGの消費及びLPG運搬船の隻数が増加していることから、LPG運搬船の安全性の検討するために、統計データをもとに、国際ガスキャリアコードの適用有無に応じた人命損失リスクと信頼区間について述べています。


・受賞者

工藤 潤一(海洋リスク評価系)

写真 賞状・メダル
写真 賞状・メダル