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我が国における核燃料サイクルにおいては、放射性物質の海上輸送は重要な役割を果たしています。近年では、輸送物の多様化とともに、輸送量が増加する傾向にあり、ますますの輸送安全・保安の確保が求められています。
当所海洋リスク評価系では、放射性物質の海上輸送の安全及び保安を確保するため、放射線遮蔽評価技術、放射線計測技術、リスク評価・保安評価技術及び環境影響評価技術等の研究を実施しており、核燃料物質輸送容器及び運搬船の安全審査、規則改正及び国際安全基準に係る技術支援や新たな技術の提供を行い、海事行政に貢献しています。
本講演会では、輸送安全規則、環境影響評価手法、放射線遠隔計測、輸送容器に関連した具体的な取り組みを紹介し、理解を深めていただくことを目的として講演します。多数のご参加をお待ちしております。参加を希望される方は、下記リンクからの参加登録をお願いします。
参加ご希望の方は、事前の登録をお願いいたします。
ご記入いただいた個人情報は、本講演会のご連絡、ご案内の目的にのみ利用します。
13:00~13:05 開催挨拶(海洋リスク評価系長 岡 秀行)
13:05~13:55 (講演 40分+質疑 10分)
題目: | 放射性物質安全輸送に向けた海技研の取組み |
概要: | 放射性物質輸送規則策定に係る国際対応を中心に放射性物質安全輸送に向けた海技研の取組みを紹介する。 |
講演者: | 近内 亜紀子 (海洋リスク評価系 システム安全技術研究グループ 主任研究員) |
13:55~14:45 (講演 40分+質疑 10分)
題目: | 放射性物質の海上輸送事故時対応を目的とした環境影響評価手法の開発 |
概要: | 本講演では、海上技術安全研究所で開発および維持保守を行っている、放射性物質の海上輸送時の事故発生時に、事故の影響を的確に評価して適切な措置を講じるための「放射性物質の海上輸送事故時における環境影響評価システム」を紹介する。 |
講演者: | 浅見 光史 (環境・動力系 環境影響評価研究グループ 上席研究員) |
-休憩(15分)-
15:00~15:50 (講演 40分+質疑 10分)
題目: | 海技研が実施する廃炉研究 |
概要: | 海洋リスク評価系では、福島第一原子力発電所廃炉加速化に向けて、放射線工学と水中工学を活用した技術開発を外部機関と連携して実施している。本講演ではこれまで取り組んできた内容を紹介する。 |
講演者: | 鎌田 創 (海洋リスク評価系 システム安全技術研究グループ 主任研究員) |
15:50~16:40 (講演 40分+質疑 10分)
題目: | 使用済燃料キャスクの海上輸送中振動測定と解析 |
概要: | 実輸送中に測定されたキャスクの振動データをもとに、燃料集合体を含めたキャスクモデルを作成してFEM振動解析を行い、機械的な耐力の観点から燃料健全性を評価した結果を紹介する。 |
講演者: |
箱崎 健一(海洋リスク評価系 システム安全技術研究グループ 上席研究員) 平尾 好弘(海洋リスク評価系 システム安全技術研究グループ 上席研究員) |
16:40~16:45 閉会挨拶
(海洋リスク評価系 システム安全技術研究グループ長 大西 世紀)