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令和4年7月28日

構造・産業システム系「海の日」国土交通大臣表彰を受賞

  構造・産業システム系が、令和4年「海の日」海事関係功労者国土交通大臣表彰を受賞し、表彰式が7月20日に国土交通省にて執り行われました。
 今回の受賞は、船舶の設計効率を大幅に改善させる「DLSA-Basic:全船荷重構造解析並びに強度評価システム」を開発・実用化し、我が国造船業の国際競争力の向上に寄与した功績が高く評価されたものです。

・受賞者
村上 睦尚 (海上技術安全研究所 構造・産業システム系 上席研究員)
林原 仁志 (海上技術安全研究所 構造・産業システム系 主任研究員)
松井 貞興 (海上技術安全研究所 構造・産業システム系 主任研究員)
笛木 隆太郎(海上技術安全研究所 構造・産業システム系 研究員)

・開発及び普及について
 DLSA-Basicによって全船解析による強度評価を1人の担当者でシームレスかつ信頼性の高い解析・評価を低時数(現状は3日程度)で実施することを可能にしました。これにより、合理的かつ安全性を確保した船舶設計が可能になると共に、設計者は従来以上に総合的な知見を得ることができ、人的リソース不足が補われ、我が国の造船業界の技術力向上に資すると考えられます。本システムは、ルール実績を超える大型船舶、新形式船舶の開発、実績船の不具合検証等に適用可能な全船荷重構造一貫解析汎用ツール・NMRI-DLSAとして、国内業界に認知され、デファクトスタンダードとなりつつあります。さらには、国内船級のガイドライン、鋼船規則C編全面改正に資する研究の実施、技術データの提供を行っています。大学の研究、教育にも活用されているため、潜在的なユーザー確保にも繋がります。

村上睦尚 上席研究員
村上睦尚 上席研究員
副賞 記念楯
副賞 記念楯