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令和4年11月11日

 海上技術安全研究所 構造・産業システム系研究発表会のお知らせ

 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部 昭則)は、令和4年12月5日(月)に、構造・産業システム系研究発表会を開催いたします。

 海上技術安全研究所 構造・産業システム系では、船体構造の安全性評価手法の高度化を目指し、船体に作用する波浪荷重推定と構造応答・崩壊シミュレーションに関する研究、材料の腐食特性、疲労強度に関する研究を行っています。また、工数の大幅な削減を目的とした新しい生産システム、生産工程の合理化技術など、生産技術に関する研究に取り組んでいます。
 本研究発表会では、構造・産業システム系で実施中の研究のうち、機械学習を活用した品質管理、船体構造非線形応力予測法、防汚塗装膜厚の簡易推定、不安定破壊に対する材料強度に関する研究を紹介いたします。多数のご参加をお待ちしております。参加を希望される方は、下記リンクからの参加登録をお願いいたします。


  1. 日時:令和4年12月5日(月) 13:30~15:30 (開場13:00)
  2. 場所:オンライン開催(Teams)
  3. 参加費:無料
  4. 申込期限:令和4年12月1日(木)17:00
  5. お問い合せ先:
     海上技術安全研究所 構造・産業システム系 馬 沖 
    (ma-chong [at] m [dot] mpat [dot] go [dot] jp )
  6. お申し込み先:
      参加ご希望の方は、事前の登録をお願いいたします。
      ご記入いただいた個人情報は、本講演会のご連絡、ご案内の目的にのみ利用します。
      事前登録サイト:
         https://forms.office.com/r/Zi6UYg6VLV

■講演スケジュール

13:30~13:35 開催挨拶:構造・産業システム系長 岩田 知明

13:35~13:45 構造・産業システム系の研究紹介:構造・産業システム系長 岩田 知明


13:45~14:10 (講演20分 + 質疑 5分)

題目: 品質管理に対する機械学習の運用
概要: 機械学習理論の発展、BIG DataとIoT技術の進化を受けて、機械学習技術を導入して、 現場における実用的な品質管理に役立つ検査支援システムが可能になる。本研究では、目視検査を支援することを目的に、品質管理の徹底と効率化を目指し、画像認識AIモデルの訓練と検証システムを開発した。
講演者: 馬 沖(構造・産業システム系 荷重・構造研究グループ 主任研究員)

14:10~14:35 (講演 20分 + 質疑 5分)

題目: 船体構造に生じる非線形相当応力の短/長期予測計算法
概要: 本研究では、船舶設計で通常用いられる線形の短/長期予測法を、von-Mises応力などの非線形量を扱えるように拡張した。漸近展開を用いて非線形量の極値分布の実用的な計算式を示し、提案式が十分な精度を有することを検証した。
講演者: 松井 貞興(構造・産業システム系 荷重・構造研究グループ 主任研究員)

14:35~15:00 (講演 20分 + 質疑 5分)

題目: 船舶を対象とした塗装膜厚計測技術の開発
概要: 船体外板の表面状態は摩擦抵抗等に大きな影響を及ぼす。外板に塗装された防汚塗料の塗膜厚や船体外板表面へのフジツボの付着を、船体内部からの超音波計測で簡易的に計測する手法の基礎的な検討結果を紹介する。
講演者: 藤本 修平(構造・産業システム系 産業システム研究グループ 主任研究員)

15:00~15:25 (講演 20分 + 質疑 5分)

題目: ベイズ最適化を用いた良好プラテン条件の特定
概要: 破壊試験の前処理の一つであるプラテン法、しかし現在の推奨条件には問題がある!本研究ではその問題点にフォーカスを当てた上、ベイズ最適化アルゴリズムを用いてより良い条件を探索した。その研究事例と社会実装についてご紹介する。
講演者: 小沢 匠(構造・産業システム系 材料強度研究グループ 主任研究員)

15:25~15:30 閉会挨拶:DXPT長(構造・産業システム副系長) 岡 正義