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令和6年3月15日

デジタルシップヤードに関する公開実験(結果報告)

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本 健正)は3月7日(木)、海技研で取り組んでいる造船所のデジタルトランスフォーメーション (DX) に関する研究開発について公開実験を実施しました。

海上技術安全研究所では、造船業界が将来にわたって、生産性を向上しつつ社会により良い船舶を提供するための支援を目的として、船舶の設計及び製造におけるDX化のための研究開発に取組んでいます。この度、当所が取り組んでいるこれらの研究活動に関する最新状況について公開実験として紹介しました。


公開実験の結果概要
冒頭、岩田(構造・産業システム系長)より挨拶を述べた後、松尾(産業システム研究グループ長)より、海技研の「デジタルシップヤード」構想に関して、「デジタルシップヤード」の概念とそれを実現するための研究開発について概要説明を行いました。その後、「溶接実験場」に場を移し、建造シミュレーションシステム、造船用PLMシステム、画像による塗装の膜厚判定システム、溶接ビード品質検査システム、舶用プロペラのキャビテーション・エロージョンを防止する研究開発等について、実機でのデモを交えて紹介を行いました。
公開実験には国内の造船所等より28名の参加がありました。各研究開発を紹介するブースには大勢の方々がお集まりいただき、担当する研究員と熱心に協議する光景が見られました。当所の研究員にとっても研究開発に対する忌憚ないご意見をいただく貴重な機会となりました。
当所は、我が国海事産業の発展を支援するため、引き続き、造船所等におけるDX 化に関する研究開発を推進していきます。


当日の様子