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令和6年8月15日

 浮体式洋上風力発電小型模型の水槽実験を公開(結果報告)

 令和6年8月9日、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本健正)は、浮体式洋上風力発電小型模型の設計・製作セミナーにて大学院生、大学生が設計・製作した浮体式洋上風力発電設備の小型模型を用いた水槽実験を公開しました。

浮体式洋上風力発電小型模型の設計・製作セミナー

 洋上風力発電は、政府が進めるカーボンニュートラルの実現に必要な再生可能エネルギーの主力電源化の中心となる発電技術として期待されています。海上技術安全研究所(以下、当所)では、特に、浮体式洋上風力発電設備の研究開発を進めています。

 また当所は、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(※)のメンバーとして海洋開発の人材育成にむけた取組を進めています。その一環として、同コンソーシアムが主催する大学院生、大学生を対象として主催している浮体式洋上風力発電小型模型の設計・製作セミナー「ぷかぷか風車大作戦~浮体式洋上風車イノベーションバトル~」を支援しています。

※2030年までに海洋開発技術者を1万人とすることを目標として、海洋開発人材の育成に取り組んでいくための産学官公からなる統合的なプラットフォーム。
URL: https://project-kaiyoukaihatsu.jp/


公開実験の概要

 本セミナーに参加した大学院生、大学生が製作した浮体式洋上風力発電設備の小型模型を海洋構造物試験水槽に浮かべて水槽内に風と波を起こし、模型による発電量等を競う実験を行いました。

 あわせて、この実験を小学生とその保護者25名に公開いたしました。また、模型の風車を組み立てて浮体に搭載したり、大学院生、大学生が製作した小型模型をトリミングタンクに浮かべたりする体験もしていただきました。参加者からは、浮体式洋上風力発電を身近に感じる機会になった等のご意見をいただきました。

 当所は、このような機会を継続的に提供する等、洋上風力発電及び海洋開発に関する人材育成に対する取組を今後も推進していきます。


公開実験の様子

公開実験の様子

トリミングタンクに小型模型を浮かべ観察する様子

トリミングタンクに小型模型を浮かべ観察する様子