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洋上風力発電は、政府が進めるカーボンニュートラルの実現に必要な再生可能エネルギーの主力電源化の中心となる発電技術として期待されています。海上技術安全研究所(以下、当所)では、特に、浮体式風車の研究開発を進めています。
今回は、15MW風車を搭載するセミサブ型浮体の1/75縮尺模型を用いた、水槽試験を公開しました。この試験では、浮体の形状のみならず浮体の剛性も実機と模型で相似にすることで、浮体に発生する変形も再現できるようにしました。規則波、長波頂不規則波、2方向の短波頂不規則波の重ね合わせの、各種の波を水槽に発生させて浮体式風車の動揺や変形を計測しました。この水槽試験によって得られた結果は、浮体の強度検討に用いることができます。さらに、浮体の動揺・変形から浮体が遭遇した波の特性を推定することも試みます。
当日は発電事業、海洋土木および洋上風力発電の研究開発などに携わる34名の方々にご参加頂きました。多くのコメント、ご質問を頂き、今後の研究開発に反映していきます。
当所では、このような機会を継続的に提供する等、洋上風力発電及び海洋開発に関する取組みを今後も推進していきます。