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洋上風力発電は、政府が進めるカーボンニュートラル実現に必要な再生可能エネルギーの主力電源化において、その中心の発電技術として期待されています。海上技術安全研究所(以下、当所)では、特に、浮体式洋上風力発電設備の研究開発を進めています。
また、当所は、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(※)のメンバーとして海洋開発の人材育成にむけた取組を進めています。その一環として当所は、同コンソーシアムが大学院生、大学生を対象に主催する浮体式洋上風力発電小型模型の設計・製作セミナー「ぷかぷか風車大作戦~浮体式洋上風車イノベーションバトル~」を支援しています。
※2030年までに海洋開発技術者を1万人とすることを目標として、海洋開発人材の育成に取り組んでいくための産学官公からなる統合的なプラットフォーム。
URL:https://project-kaiyoukaihatsu.jp/
本セミナーに参加した大学院生、大学生が製作した浮体式洋上風力発電設備の小型模型を、海洋構造物試験水槽に浮かべて、水槽内に風と波を起こし、模型による発電量等を競う実験を行いました。
あわせて、この実験を小学生とその保護者12名に公開しました。また、小学生向けの浮体式風車模型を組み立ててバケツに浮かべたり、大学院生、大学生がセミナーで製作したものと同じ大きさの小型模型をトリミングタンクに浮かべたりする体験もしていただきました。浮体式洋上風力発電設備が水に浮くこと、安定して倒れないことの体験を通して、洋上風力発電を身近に感じていただく機会になった等のご意見をいただきました。
当所は、このような機会を継続的に提供する等、洋上風力発電及び海洋開発に関する人材育成に対する取組を今後も推進していきます。
公開実験の様子
浮体式風車模型の組立の様子