お知らせ

NEWS

大型キャビテーション試験水槽50周年記念講演会開催報告

令和7年11月14日、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 平田宏一)は大型キャビテーション試験水槽50周年記念講演会を開催し、125名の方にご参加いただきました。

大型キャビテーション試験水槽

当所の大型キャビテーション試験水槽は昭和50年(1975年)に竣工し、今年稼働50周年を迎えました。

大型キャビテーション試験水槽は、プロペラが発生するキャビテーションの観測やキャビテーションに起因する船尾変動圧力や騒音などを計測できる水槽です。本水槽は、プロペラ単独で試験を行う計測胴(第1計測胴)だけではなく、曳航水槽で使用した模型船を使用する計測胴(第2計測胴)があり、船体、舵、その他の付加物による影響を考慮した試験を行うことができる点が大きな特徴です。

講演会の概要

本講演には合計125名の方が参加されました。講演は、流体設計系の中長期ビジョンと大型キャビテーション試験水槽の将来像、大型キャビテーション試験水槽の概要の講演の後、大型キャビテーション試験水槽を利用した3件の最近の研究紹介「キャビテーション水槽における空気潤滑実験」「可視化技術」「水中放射騒音関連」の講演を行いました。いずれも一般的なキャビテーション試験ではなく、大型キャビテーション試験水槽の特色を利用した試験です。

講演後、大型キャビテーション試験水槽・プロペラ研究の将来像等について質疑応答が行われました。

試験見学

講演会終了後、現地参加の関係者と大型キャビテーション水槽の見学を行いました。見学ではプロペラキャビテーション状態とプロペラ騒音を同時に計測し、高速度カメラの画像を大型モニターに映し出しました。

講演会の様子

大型キャビテーション試験水槽の試験見学の様子

現地参加者との記念写真