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令和8年1月29日

構造用接着剤を用いた接合実験および環境装置による腐食実験設備を公開(結果報告)

令和8年1月22日、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 平田 宏一、以下「当所」という)は、構造用接着剤を用いた部材接合実験および環境装置による腐食実験設備を公開しました。

公開実験の概要

造船分野において電路金物や補強部材を壁面に接着接合するシチュエーションを想定して、材料の異なる数種類の部材を構造用接着剤により接着施工する様子を実演しました。また、当所において取り組んでいる腐食評価に関する研究紹介や、複合サイクル試験装置及び長期腐食疲労試験装置を見学しました。

本公開実験には23名の方が参加し、当所が取り組んでいる接着接合実験および環境装置による腐食実験の一端を御覧いただきました。

構造用接着剤による接着施工実験

最初に、当所が過去に取り組んだ「船舶電装工事における接着剤技術の適用」における研究事例を紹介した後、実験室に移動して、接着施工デモを行いました。接着施工デモでは、下記に示す手順を初心者でも分かりやすいように作業内容を説明しながら実演を行いました。

  • 3種類のL型断面長尺部材(被着部材)の準備(材料:CFRP、ステンレス、アルミ)
  • 装着具や接着塗布用器具の説明
  • 接着剤の種類や可使時間について説明
  • 接着表面の研磨、洗浄
  • 接着剤カートリッジやミキシングノズルの装着
  • 捨て打ちによる硬化前の接着剤の状態確認
  • 被着部材への接着剤の塗布および塗り拡げ
  • 接着厚さ管理用ガラスビーズの追加
  • モックアップへの貼り付け
  • マグネットもしくはクランプによる仮固定
  • 被着部材端部への接着剤追加塗布
  • 硬化後の強度確認
  • 片付け

実演後は、参加者がそれぞれ接着部を間近で観察したり、重りを吊り下げた部材の接着状態を手で触って確認したり、質疑応答の時間を設けました。

接着施工が非常に手軽であり、かつ接合強度など安全性が十分に高いことを実物と実演によって実体験していただきました。

環境装置による腐食実験設備

当所において取り組んでいる腐食や防食塗装の評価に関する様々な試験装置や関連技術を紹介しました。その後、実験室に移動して、複合サイクル試験装置及び長期腐食疲労試験装置、試験装置への試験片の取り付け状態を見学いただきながら、実験の進め方や注意すべき条件などについて説明しました。

引き続き腐食実験による評価技術研究開発に取り組んで参ります。

公開実験概要説明の様子

被着部材をモックアップに貼り付ける様子

接着した部材、および錘による強度確認

腐食試験設備見学の様子