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開催日当日の天候は晴れ。気温は23度と少し汗ばむ陽気となりました。入場者は10時の開場前から続々と集まり、入場者数は過去最高記録9,080人。昨年の8,177人を903人上回りました。今年は、2019年の統一地方選挙と重なり、子供連れでの外出が多かったことがプラス要因となったようです。今回、特に人気だったのは、実海域再現水槽の「波のダンスショー」と、世界最大級である「400m水槽」。また、「波で絵を描く」にも多くの人が見入っていました。家族連れが多かったため、大人と一緒に子供たちも説明員の話を熱心に聞いていたのが印象的でした。
実海域再現水槽とは、実際の海の状態を再現できる大きな水槽です。船を製造する際、波が船にどのような影響を与えるのか模型船を用いて実験する施設ですが、この水槽では波を自由に操ることができます。
今回は「波のダンスショー」として、波でスマイルマークを作ったり、新元号「令和」を描いたり、高さ2メートルの水柱を高く上げました。小さな水の波紋が徐々に形を作り出す光景に、会場から大きな拍手が起こりました。
海上技術安全研究所の自慢の施設のひとつが、400m水槽です。この水槽の上にある曳引台車が、新幹線に使われているレールの上を走ります。この曳引台車に船の模型を設置することで、船がどのように波を切るのかを実験することができます。観客は曳引台車に乗り、船の模型が波を切る状態を見学すると共に、ほんの少しの間、船旅を楽しむことができました。
本館入口前では、ヒレを動かして進む、簡易型船のロボットや燃料電池船の模型を、プールに浮かべ、船のエンジンがどうなっているか、実演しました。さわって遊べる機械工作品もあり、参加した子供達は思わず興奮!親子で楽しめるイベントの一つとなりました。
今年は、食堂では、カレーライス、スパゲッティ、うどんなどの人気メニューの他、食堂オリジナルの「豚丼」も人気。食券を求めて長蛇の列ができました。また本館玄関付近でお弁当(焼き鳥、フランクフルト、焼きそば等も)を販売し、2時半頃には食堂分含め1, 200食が完売となりました。また、本館前の木陰のテントも食事スペースや休憩場所が確保されていたので、参加者はゆっくりと食事を楽しめました。講堂では、海技研紹介TV録画「別冊アサ㊙ジャーナル(in 海技研)」が上映されました。