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令和3年2月9日

 海技研の自律型無人潜水機(AUV)の研究開発がNatureに掲載

 当所で実施している「深海自律型無人潜水機(AUV)複数運用技術に関する研究開発」がNatureで紹介されました。この研究開発は、深海資源の調査能力を飛躍的に高め水深6,000m以浅の海域の調査を可能とする世界最先端調査システムの開発等を行っている戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的深海資源調査技術」の一部を構成するものです。

 記事は、「Focal Point on Deep-sea Resources(深海資源における焦点)」と題して、日本周辺の深海資源の状況を研究開発の背景としての解説と、SIP「革新的深海資源調査技術」の4つのテーマに沿って実施されている研究状況の紹介で構成されています。当所の研究開発は、「Orchestrating a deep-ocean fleet of explorers(深海船隊の調査における協調)」の中で紹介されています。


主な内容は、
  • 2022年には、自律型無人洋上機(ASV)1機により、水深2000mで運航している5機AUVの制御を実証することを目標としている。
  • 当所は、複数AUVがASVの制御範囲に収まるようAUVの位置を自動調整する高度な制御ソフトウェアを開発している。管理する機数が増えると近くに存在するAUV同士のソナー干渉等を避けながら航行を管理・制御することはなかなか難しい。
  • 複数の研究機関や大学が所有する異なる機種のAUVを同時に利用することにも取り組んでいく。
  • 昨年10月の試験で、1機ASVによる3機AUVの制御に成功しており、研究開発は順調に進んでいる。

というものであり、以上を藤原敏文海洋先端技術系長が説明しています。

【記事はこちら】
・Nature Focal Point
 https://www.nature.com/collections/cacibafdga

・海技研の研究開発に関する記事
 https://www.nature.com/articles/d42473-020-00527-9

※電子媒体の公開期間は、1年間(令和3年2月4日から令和4年2月3日)です