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令和3年3月22日

 海技研の研究チームが『高性能航行型AUVの開発』で
日本水路協会・水路技術奨励賞を受賞

 令和3年3月18日に、当所海洋先端技術系の水中ロボティクス研究チーム(チームメンバー:岡本章裕、谷口友基、佐藤匠、平尾春華、稲葉祥梧、梅田隼)が一般財団法人 日本水路協会・水路技術奨励賞を受賞しました。

◆水路技術奨励賞の受賞内容
 本奨励賞は、一般財団法人日本水路協会が毎年1回授与している賞であり、我が国の水路技術の進歩・発展に寄与する優れた業績を残した者、グループに対して贈られるものです。昭和61年(1986年)から始まった歴史のある賞であり、本年度は35回目(年目)の催しになります。
 当研究所のAUV研究関連の若手グループは、第1期、第2期SIP(内閣府戦略的イノベーション創造プログラム)事業に参画する中で、国内で航行型AUV(Autonomous Underwater Vehicle)、ASV(Autonomous Surface Vehicle)等の計5機の複数同時運用を実現し、効率よく広範囲の海底地形を探査可能な技術開発を行いました。その技術を活用し、実際に沖縄近海や小笠原諸島域で海底地形探査を行いました。その他、AUV制御技術の高度化の観点から実海域および屋内試験水槽(例えば海上技術安全研究所実海域再現水槽(長さ80m、幅40m、深さ4.5m))等で使用可能な超小型航行型AUV(長さ1.8m、重さ33kg)の開発、非線形最適制御理論をAUVの航行制御に取り入れた技術開発を行う等、海洋情報取得のための技術開発に大きく貢献しました。
 このような昨年度までの技術開発内容が総合的に評価され、受賞するに至りました。なお、コロナ禍の緊急事態宣言発出状況のため、授賞式当日には代表者として岡本のみが参加しました。

写真1:表彰を受ける岡本章裕研究員
写真1:表彰を受ける岡本章裕研究員
写真2:写真2:表彰の記念写真(右が岡本章裕研究員)
写真2:表彰の記念写真(右が岡本章裕研究員)