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令和4年2月24日

 海上技術安全研究所 海洋開発系講演会のお知らせ

 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部 昭則)は、令和4年3月18日(金)に、「コバルトリッチクラストの開発に向けて」と題して講演会を開催いたします。

 近年、低炭素・脱炭素をはじめとする持続可能な社会の構築に向けて、発電・蓄電用機器に不可欠な素材であるコバルト等の希少金属(クリティカルメタル)の重要性が改めて認識されております。現在、我が国は多くの希少金属を輸入に依存しておりますが、我が国周辺海域にも賦存するコバルトリッチ・マンガンクラスト(以下、コバルトリッチクラスト)は、コバルトをはじめとする希少金属を含む将来的な資源として注目されております。
 本講演会は、将来的な開発に向けて、コバルトリッチクラストの基本的な知見や情報を海洋開発に係わる関係者が共有し、議論を行う場をご提供することを目的として開催いたします。多数のご参加をお待ちしております。参加を希望される方は、下記リンクからの参加登録をお願いいたします。


  1. 日時:令和4年3月18日(金) 13:30~16:00 (開場13:00)
  2. 場所:オンライン開催(Zoom Webinar)
  3. 参加費:無料
  4. 申込期限:令和4年3月17日(木)
  5. お問い合せ先:
      海上技術安全研究所 海洋開発系 山本 譲司 (yamamoto-j@m.mpat.go.jp)
  6. お申し込み先:
      参加ご希望の方は、事前の登録をお願いいたします。
      ご記入いただいた個人情報は、本講演会のご連絡、ご案内の目的にのみ利用します。
      事前登録サイト:
         https://zoom.us/webinar/register/WN_or0BY6g2T46TETu8KClC7Q

■講演スケジュール

13:30~13:35 開催挨拶(海洋開発系長 正信 聡太郎)

13:35~14:30 (基調講演45分 + 質疑 10分)

題目: コバルトリッチ・マンガンクラスト:地球科学研究と調査の現場から見えること
概要: レアメタル資源としての大きな期待と課題を前にして、我々は十分な知識を持っているだろうか? 研究者としてマンガンクラストや団塊とその環境を観察、分析、考察した結果をご紹介し、実態を把握するための材料をご提供したい。
講演者: 臼井 朗 氏(高知大学 海洋コア総合研究センター 特任教授)

14:30~15:00 (講演 20分 + 質疑 10分)

題目: コバルトリッチクラスト開発に向けて
概要: コバルトリッチクラストの開発には深海での掘削や外洋での操業等に関する多くの課題が存在する。本講演では、2020年にJOGMECが実施した実海域での掘削試験結果を交えて、それらの課題についてご紹介する。
講演者: 川野 誠矢 氏(独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
金属海洋資源部  海洋資源技術課 課長代理)

15:00~15:25 (講演 20分 + 質疑 5分)

題目: 海底鉱物資源開発に係る固気液三相流を対象とした内部流評価
概要: コバルトリッチクラスト等の海底鉱物資源の揚収方法の1つとしてエアリフト方式による揚収が検討されており、その場合、揚収管内は三相流が移送されることになる。ここでは海洋開発系で取り組んでいる三相流評価方法についてご紹介する。
講演者: 高野 慧(海洋開発系 深海技術研究グループ 主任研究員)

15:25~15:55 (講演 20分 + 質疑 10分)

題目: 海底鉱物資源開発のための計画支援プログラム
概要: コバルトリッチクラスト等の海底鉱物資源の開発は前例のない事業であり、資源探査や技術開発と並んで経済性の評価が課題と考えられる。海底鉱物資源開発の経済性を試算するため、当所で開発している計画支援プログラムについてご紹介する。
講演者: 中島 康晴(海洋開発系 深海技術研究グループ 上席研究員)

15:55~16:00 閉会挨拶(海洋開発系 深海技術研究グループ長 山本 譲司)