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令和4年5月9日

風車タワーに船首接舷した洋上風力発電アクセス船の波浪中運動を
評価するための水槽模型試験を公開(結果報告)

 令和4年4月25日、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部昭則)は、風車タワーに船首接舷した洋上風力発電アクセス船の波浪中運動を評価するための水槽模型試験を公開しました。
 この公開実験には20名の方々にご参加いただきました。

水槽模型試験の目的

 洋上風力発電施設を適切に維持管理するためには、陸上から洋上にある発電施設(風車タワー)へ作業者や物資を定期輸送する必要性があります。そのような場面では、カタマラン(双胴船)等の小型高速船が洋上風力発電アクセス船(Crew Transfer Vessel(以下、CTVという))として使用されます。作業現場では一般的にCTV船首を風車タワーに強く押し付けた状態で作業者の乗り移りが行われます。

 船首部を風車タワーに強く押し付けることで、CTVの動揺を抑制することができますが、船首とタワー間に新たに生じる摩擦等が運動に強く影響を及ぼすため、一般的な浮体運動とは大きく異なります。したがって、水槽試験を通じてその影響を明らかにするとともに、その評価手法の確立が必要となります。

 海上技術安全研究所では、CTVに関する研究を実施しており、風車タワーへ船首接舷した状態での運動性能評価プログラムの開発を行っています。今回の水槽模型試験はそのための検証データ取得を主目的に実施しました。

公開試験の概要

 CTVを想定したカタマランの縮尺模型を使用して、着底式風車タワーに船首接舷した状態での波浪中運動性能評価を目的とした水槽模型試験をご覧いただきました。併せて当所が実施しているCTV関連研究についてもご紹介させていただきました。

 参加者からは様々なご意見等をいただき、当所が進める今後のCTV研究においても大変有益な情報を得ることができました。


公開試験会場の様子


水槽模型試験の様子