プレスリリース

PRESS RELEASES

令和3年7月1日
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所

走錨リスク判定システム(愛称:錨ing(イカリング))をリリース
-荒天下の船舶の走錨リスクの判定が可能に-

 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 安部昭則、東京都三鷹市)は、走錨リスク判定システム(愛称:錨ing(イカリング))を本日リリースしました。
 この走錨リスク判定システムは、近年多発する走錨事故の防止対策の一環として、国土交通省海事局の「走錨リスク判定システムの確立のための調査事業」を受託して開発したものです。
 このシステムは、ユーザーである船長や船員が、船舶、錨泊候補地、気象・海象等のデータを入力することにより、自船の走錨リスクを高中低の3段階で表示します。船長や船員はこのリスク情報を参考にして、自船の適切な錨泊事故防止対策の選択ができるようになります。
 また、本システムは、オフラインで使用できるPC版と、スマートフォンやタブレットで使用できるWEBアプリ版の2種類があり、いずれも無償で当研究所のホームページから利用できます。
図1
図2

ソフトウェア概要

図3

利用イメージ

図3

走錨リスク判定システムPC版

ダウンロード申し込み先
URL:https://www.nmri.go.jp/ikaring/index.html

図3

走錨リスク判定システムWEBアプリ版

ダウンロード申し込み先
URL:https://cloud.nmri.go.jp/apps/ikaring/

図6

(写真)海洋構造物試験水槽における荒天下での振れ回り運動の再現試験


 開発に際しては、当研究所の実海域再現水槽・海洋構造物試験水槽・三鷹第3船舶試験水槽を用いて模型試験を行うとともに、東京海洋大学との共同研究を実施して、汐路丸・らいちょうⅠを用いた実船試験を行いました。


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