実海域推進性能研究会概要

THE RESEARCH SOCIETY OF THE SHIP PERFORMANCE IN ACTUAL SEAS

実海域推進性能研究会概要

  • ■ 目的

     実海域における船舶性能の推定、計測(模型試験、実船計測)、評価に関する研究開発や関連技術の検討、議論及び情報交換をざっくばらんに行う場として活動している。その活動を通じて、日本における当該関連技術力の向上と、関係技術者の育成に資することを目的としている。

     (注)「実海域における船舶性能」には、波、風等の外乱が存在する実際の海域を航走する船舶の推進性能を基本とし、運動性能、操縦性能も含む。

  • ■ 経緯

     田崎 亮、新谷 厚、北川 弘光、高石 敬史の各氏により、国際試験水槽会議(ITTC)に対して日本で波浪中の推進性能を検討する場として設立され、1974年5月13日に旧船舶技術研究所で第1回の会合が開催された。

     第1回から第3回までは「波浪中の馬力増加に関する打合せ」、第4回から第41回までは「波浪中推進性能懇談会」、第42回から現在の「実海域推進性能研究会」に名称を変更し、標記目的に関わる各種の検討、情報交換や議論が活発に行われている。

     1986年9月には大阪大学の中村彰一教授退官記念セミナーを行い、「   船舶と海洋への夢 」と題し、波浪中推進性能に関する研究の歩み、現状、将来展望について講演していただいた。また、2002年8月には   第50回記念講演 として、「実海域における船舶性能の考え方」、「実海域性能の新しい推定法について」をテーマに講演会を行い、2015年9月には「   実海域推進性能の向上技術 」をテーマにシンポジウムを行った。

  • ■ 運営

    研究会代表松本 光一郎((一財)次世代環境船舶開発センター)
    (歴代代表)田崎 亮氏(12~23回)、新谷 厚氏(24~36回)、北川 弘光氏(37~40回)、内藤 林氏(41回~64回)、松本 光一郎(65回~)
    事務局辻本 勝(海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所)、箕浦 宗彦(大阪大学)
    委員数約50名(大学、研究所、造船会社、舶用メーカー、気象予報会社)
    開催数年2回の開催を基本とし、海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所と大阪大学で交互に担当、開催している。

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研究会の様子