海の10モード指標

10 MODE AT SEA

概要

 波風がない状態での船舶の速度と、波風がある状態での船舶の速度は異なります。「海の10モード指標」はこれらの速度の差(船速低下量)として、船舶が実際に航行する実海域での性能を表します。

 海の10モード指標における船速低下量は、計画満載状態、主機出力一定(常用出力)の下で計算されます。

海の10モード指標


計算条件

 海の10モード指標を計算する波風の条件は、航路に依存しないようにビューフォート風力階級をベースにしています。波風の大きさについて5つのモード、方向について2つのモード、組み合わせで計10個のモードを考え、10個の船速低下量を指標としています。

海の10モード指標を計算する波風の大きさ(5モード)


海の10モード指標を計算する波風の向き(2モード)


海の10モード指標の例

 船長300mのコンテナ船を例に、海の10モード指標を出したものが下の表です。

10モード指標の例(300mコンテナ船)