DATA SYSTEM RESEARCH GROUP
当研究グループでは、 eE-NaviPlan(いーなびぷらん) の開発、高度化を支援しています。eE-NaviPlanは航海計画支援システム、HP上の情報共有化システムなどで構成され、燃料消費量、CO2排出量の抑制を目的としたシステムで、NPO法人マリン・テクノロジストが運用されています。詳しい情報については、 NPO法人マリン・テクノロジスト、ホームページ を参照してください。
LinerViewer Ver.1.0 2017年版 データの提供が開始されました。販売情報につきましては、 オーシャンコマース社、ホームページ を参照してください。
当研究グループは、株式会社オーシャンコマースとの共同研究により、外航コンテナ定期船航路可視化プログラム、 LinerViewer を開発しました。 本ソフトウェアは、オーシャンコマース社が販売する「CD版 定期航路運航体制」(「国際輸送ハンドブック」から集録)のデータをもとに変換した、LinerViewer専用データを読み込み、
といった操作が可能なソフトです (サンプル画像) 。このたび、試用版にお寄せ頂きました御意見、御要望を反映した正式版が完成し、平成28年8月1日より 株式会社 オーシャンコマース から、販売される運びとなりました。LinerViewer1.0の機能情報については、 こちらのページ を御覧ください。また、販売情報につきましては、 オーシャンコマース社、ホームページ を参照してください。
東日本大震災では、東京都内でも震度5強の揺れを観測し、鉄道路線がサービスを停止したため、かねてから懸念されていた帰宅困難者の発生が現実のものとなりました。帰宅困難者については、一斉帰宅の回避とその後の徒歩帰宅支援のための体制が準備されていますが、鉄道の運行停止期間が長引けば、帰宅だけでなく通勤・通学にも支障を来す恐れがあります。ここでは、水上バスやバスによる代替輸送のための路線網の構築法に関する基礎的な研究を紹介します。
東日本大震災は、電気、水道、ガスなどのインフラシステムに甚大な被害をもたらしましたが、救援物資輸送システムにも混乱が生じ、物資が避難所まで届かない問題が生じました。この問題は、東日本大震災に限らず、阪神・淡路大震災や新潟県中越大震災でも発生しており、大規模な震災で繰り返し起こっている問題です。ここでは、災害時輸送を対象としたシミュレーターについて紹介します。
海運の輸送活動はネットワークとして表すことができます。例えば、コンテナ船の航海はあらかじめスケジュール化されており、このデータを用いて港を点、港間の船の動きを線で表せばネットワークが描けます。ここでは、比較的新しい複雑ネットワークと呼ばれる研究分野の手法を用いて、国際コンテナ船航路ネットワークの分析を行いました。
スモールワールドネットワーク、スケールフリーネットワークは複雑ネットワークを代表するネットワークですが、国際コンテナ船航路が形成するネットワークは、両ネットワークの特性を持つ可能性が大きいことが分かりました。すなわち、少ない航海回数で世界中にコンテナを輸送できる機能的な性能を持つ反面、ハブ港の機能不全はネットワークの分断といったレベルの大きな障害をもたらす可能性があるといった性質です。