RESEARCH OVERVIEW
時々刻々計測された船速・船首方位と想定した風向・風速から船に働く前後・左右の力と回頭モーメントを算出して6台のダクトファンに分配して所定の風荷重を模型船に与えます。発生する力とモーメントは船体動揺による慣性力の影響を考慮した上でフィードバック制御されます。前後方向の力は舵効き船速修正による補助推力と兼用です。
船首右30度からの波と風を想定した実験です。黄色の房の状況から右舷側の2台のダクトファンが作動中であることがわかります。舵効き船速修正と風荷重模擬装置によって風と波が併存する実海域環境下での実船の性能を模型実験で調べることができるようになりました。