斜航角の波動場に対する影響の観察
(運動性能研究グループ写真・動画集)

RESEARCH OVERVIEW

概要

 以下の3枚の写真は、いずれも、、長さ2.97mのタンカー模型を波長船長比0.2の規則波中で、船首左舷30度の方向から出会周期0.69secで波を受けるように曳航したときのものです。
 これらの写真は、写真の奥から手前に模型船が曳航されてきた状態を表します。波は手前の青色に見える造波装置から奥へ伝播していきます。模型船は、操縦・制御グループによって開発された波力測定装置によって、6自由度の波との出会周期の動揺を拘束しないように曳航されています。


写真・動画

  • 斜航角+15deg(左舷方向に横流れ運動する状態)

    船体の左舷側で反射された波が遠方まで伝播していく様子が波紋でわかります。右舷側は船体の陰になるため左舷側よりも反射波があまり見られません。

  • 斜航角0deg(横流れせず直進運動する状態)

    左舷側にはやはり反射波の波紋が見られますが、斜航角+15度の状態より波は小さいようです。右舷側は斜航角+15degの場合よりも船首部からの反射波が大きいようです。斜航角+15度と-15度の中間的な波動場となっています。

  • 斜航角-15deg(右舷方向に横流れ運動する状態)

    斜航角+15degと0degの状態ではっきりと見られた左舷側の反射波による波紋はほとんど見られません。逆に右舷後方に伝播していく反射波が大きいことがわかります。