DEEP SEA TECHNOLOGY
海洋構造物に生ずる疲労き裂を効率的かつ確実に発見することを目的として、
耐疲労スマート材料
やき裂検出用カプセル塗料の適用に関する研究を行っています。
最大直径16mの円形水槽部と深さ35mの深海ピット部により構成されています。円形水槽外周にめぐらされた128基の造波装置と水槽内部に設置された潮流発生装置により、様々な波や潮流を人工的に発生させることができます。深海資源の利用技術の確立や二酸化炭素の海底貯留システム構築のための実験などを行っています。
深海底には、石油や天然ガスなどの化石燃料資源、マンガン団塊や熱水鉱床鉱物などの鉱物資源が存在していることが知られています。近年、エネルギー価格や金属価格の高騰によって、深海の燃料資源や鉱物資源の開発が求められています。また、海洋深層水の利用や二酸化炭素の海底貯留などの海洋利用も検討されています。海技研の高圧タンクは、深海の開発・利用に関する技術の研究開発のための研究施設です。
高圧タンクは、内径1.1m、内部の深さ3.0mのサイズを有し、最大使用圧力は60MPa(水深約6000mの水圧に相当)です。圧力だけでなく内部の温度を制御することもできます。また、内部に水流を発生させることも可能です。内部には6組の水中カメラ及び水中ライトが設置されており、圧力をかけた状態で内部を観察することができます。圧力、温度、pH、内部映像等のデータは、監視・制御コンソールにおいて記録・表示されます。
高圧タンクの加圧、冷却等を行うため、加圧装置、冷却装置等が付属しています。また、液体二酸化炭素(CO2)の投入装置が付属しており、この装置を用いて加圧中の高圧タンクに液体CO2を注入することができます。
高圧タンクを利用して、以下の実験等を行っています。