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令和5年3月24日

 大西グループ長、日本原子力学会からJNST論文賞を受賞

 海洋リスク評価系システム安全技術研究グループの大西グループ長が、3月14日に開催された日本原子力学会2023年春の大会において「The Journal of Nuclear Science and Technology Most Popular Article Award 2022」を受賞しました。

受賞論文:
Analysis of radioactive cesium-enriched particles and measurement of their distribution in marine sediment near Fukushima Daiichi nuclear power plant

論文著者:
大西世紀、ソーントン・ブレア、小池敏和、小田野直光、浅見光史、鎌田創、長野和則、浦環

論文内容:
本論文は福島第一原子力発電所近傍の海底において、放射性セシウム含有粒子の分布調査と分析を行った結果を述べたものです。実海域調査では発電所全面1㎞の海域で放射線検出器を装備した水中ロボット(ROV)により、海底土内の放射性セシウム粒子の分布が測定されました。また、ROVのサンプル採取装置によって取得したセシウム含有粒子に対して電子顕微鏡分析を実施し、高濃度の放射性セシウムを含有する粒子はチタンやカルシウムを含み、溶解と冷却によって生じたことを明らかにしました。

  • JNST Most Popular Article Award 2022とは
    2021年のJNSTウェブサイトにおけるダウンロード・閲覧数が最も多い論文7本に贈られる賞です。


     放射性セシウム含有粒子粒子電子顕微鏡写真(左)とチタン分布(右)

    JNST副編集長より授与を受ける大西グループ長(右)