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令和5年12月13日

 環境・動力系のラボツアーを実施(結果報告)

令和5年12月5日、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 峰本健正)は、環境・動力系で実施している重点研究のうち、地球温暖化ガス(GHG)削減に関する研究および環境分析に関する研究を紹介するラボツアーを開催し、燃焼試験装置、4-ストロークディーゼルエンジン、マイクロリアクタ、分析機器を公開しました。

紹介した研究の概要

船舶からのGHG削減手法の一つとして、アンモニアや水素のような炭素を含まない代替燃料の利用が検討されています。海上技術安全研究所では、ディーゼルエンジンを用いてアンモニアと石油燃料を混焼する研究や、ガスエンジンを用いてメタンガスと水素を混焼する研究を実施しています。また、これら代替燃料の燃焼特性を研究するため、大型の燃焼試験装置を開発しています。さらに、代替燃料を用いることで、新たに生じる環境影響物質の後処理技術や分析技術の研究も実施しています。

ラボツアーの概要

今回のラボツアーには約30名の方が参加されました。参加者は3つのグループに分かれ、省エネルギー実験棟(大型燃焼試験装置2台)、10号館(4-ストロークディーゼルエンジン、マイクロリアクタ)、海洋環境保全総合実験棟(ガスクロマトグラフ質量分析装置、誘導結合プラズマ発光分析装置)、12号館(粒子状物質(PM)分析装置、ブラックカーボン計測装置)にて見学をしていただきました。実験室で間近に試験装置やエンジンを見ていただいたうえで計測原理などの説明も行い、GHG削減に関する様々な取り組みをご覧いただきました。特に高度な燃焼技術について、多くの参加者から高い関心をいただきました。


ラボツアーでの装置見学の様子