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令和6年6月17日

河島主任研究員ら、日本航海学会から論文賞を受賞

海洋リスク評価系の河島園子主任研究員らが、5月に開催された日本航海学会において、論文賞を受賞しました。

  1. (論文賞)
    • 受賞論文:Analysis of the Situation Awareness of Remote Ship Operators in an Emergency: A Simulation-based Study for Small Ships
    • 著  者:河島園子、伊藤博子、川村恭己、大塚宙樹
    • 内  容:遠隔操船は、自動運航船を運航するための今後のアプローチとして注目されている。遠隔操船では、遠隔操船者は自船と周囲の状況を正確に把握し、遠隔地から船を制御する必要があるが、緊急時に遠隔操船者がどのように現在の状況を把握し、どの情報が重要であると判断するかについてよく理解されていない。本研究では、遠隔操船中の緊急時の対応の仕方を調査し、重要な情報を特定するために、シミュレーションベース実験により遠隔操船者の状況認識を解析する方法を提案した。具体的には、本実験のために調整したSAGAT (Situation Awareness Global Assessment Technique) を用いて、被験者の行動及び視線を解析し、被験者にインタビューすることにより、遠隔操船システムが機能停止するといった緊急事態における遠隔操船者の状況の把握プロセスを解析した。その結果、被験者が重要であると考えていることが行動や視線と一致することを示し、遠隔操船の緊急時に重要となる情報を把握することができた。

写真

5月30日に執り行われた表彰式にて
(写真左から)河島園子主任研究員、乾眞日本航海学会長、
伊藤博子副系長、川村恭己教授(横浜国立大学)、
大塚宙樹(研究当時横浜国立大学理工学部)